ライブラリアンという職業

 楽しいオーケストラ図鑑という子供向けの本を図書館で借りた。オーケストラで利用される様々な楽器について写真と簡単な解説が書いてあり、とても興味深い本だった(知らないことだらけ)。

例えば、ハープは各音を足で、シャープ、ナチュラル、フラットを切り替えながら弾いていたとは知らなかった。ハープの中の仕組みまでは書かれていなかったが、面白い発見だった (弦を伸縮させるのか?)

後半には楽器ではないが、オーケストラを支える職業ということで、運送の人、当日のスタッフの方など、裏方的な職業も書かれていた。中でも個人的に驚いたのが、「ラブラリアン」という職業である。

オーケストラに楽譜を提供する仕事といってしまうと簡単に聞こえるかもしれないが、様々な年代、様々な地域・言語、様々な楽器の楽譜を理解し、オーケストラ向けに提供する。楽譜を探して渡すだけではなく、楽器の指定、楽譜の誤り訂正、楽譜への書き込み(過去の演奏などを参考に)など、専門性を要求される職業であることを初めて知った。また、クラッシック音楽の中心は欧州なので、楽譜を読み解くには複数の欧州言語をマスターしている必要があるとか。日本には50人ほどしかいない。

私はというと、最近は楽譜を見ていると音符以外にも書かれているところが気になって楽しくなっている。特に発想標語(気持ちを伝える言葉)が楽譜に書かれていると意味が気になる。dolce、brilliante、passionato、appassionato、sostenuto、delicato、morendo、espressioneなど。

検索すればいくらでも解説記事があるが、それが正しいのかがまだ判断できない。良い解説本に出会いたい。

音楽(楽譜)は奥が深い。